- Ishikawa-legi
人智を超えて
先週、思わぬ追突事故を起こしかけた。
実際はまったくかすりもしなかったので、私は気づかなかった。
けど、相手の運転手がものすごい形相で怒鳴りはじめて、
その人はたぶんに前方不注意だったのだろうけど、そんなことは棚に上げて、
口角泡を飛ばして私のことを罵った。
私はなんのことかわからず、ぽかんとしていた。
たぶん、その時間に従弟は死んだのだ。
自殺だった。
従弟は10歳ほど年下だったので、赤ちゃん人形のように手を引いて
公園に遊びに行ったっけ。
大きくなって結婚して、女の子が生まれて、
その子の年賀状を毎年送ってきてくれていた。
その従弟の子の写真が、私の小さい時にそっくりだ、と言って、
毎年うちの子たちが盛り上がっていた。
先週のニアミス未遂事故の後も、妙なトラブル続きで、おかしいな、おかしいな、
と思っていた。
でも従弟の死を知って、ピンときた。腑に落ちた。
「ああ、だからか。」と思った。
従弟は、同じ祖父母を持つ者として、何らかの”サイン”を送っていたのかも知れない。
彼の苦しみを思って、涙がとめどもなく出た。
こういう不思議なことが、たまにある。
こんな時期は、あまり逆らわないようにしている。
AI(人工知能)にこんな不思議なことができるか?と思う。
絶対にできないよ。
どんな陰謀もテロもスパコンも、誰かの魂までつぶすことはできないよ、と思う。