• Ishikawa-legi

We all together


うちの子は塾でバイトをしていて、あんまり勉強のできない中3生を教えています。

担当の子に、英語で

”Is Mike your friend?"

と質問したら、なんとその子は

”Yes,I am."

と答えたのだそうです。

なんど教えてもダメだって。ちゃんと”Yes, he is.”って答えられないって。

これはある意味、私にはショックでした。

なぜなら日頃私は、病院で患者さんの”巻き込み”にとても苦しめられていて、この”巻き込み”は日本語の主語の不在から来ると思っているからです。

日本人は”あなた”と”私”を明確に区別しません。みんな一緒くたです。渾然一体化しています。あなたの気持ちも私の気持ちも区別せず、共有するのです。

いわば主語の未分化です。

だから上の英語の質問で、”マイクと私は友だち”という事象があるなら、主語はどうでもよくて、返事は「はい、そうです」だけでいいのです。

そもそもその子には”主語”という概念がないのでしょう。だってどうせみんな一緒だから、主体を個別にいちいち区別する必要ないし、主語はいらないのです。

”Is this a pen?" というのもダメだって。いくら教えても "Yes, it is." って答えられないって。

this が it になる、というのが全くわからないって。

この状態で皆、進学して高校生になって社会人になるのですから、そりゃあ、無理ですって。複合マフィア相手に戦えるわけないですわ。

だって「誰が金を盗ったか?」「誰が殺したか?」って主語を考えないのですから。漠然と「金がない」「死んだ」って思うだけで、それ以上思考が深まらない。やられ放題やられるわけですわ。絶望。


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