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切腹命令



「殺人」と書かれた抹茶茶椀を買いました。

でもこれは実は千利休の遺偈(ゆいげ)、

『人生七十 力囲希咄

吾這寶剣 祖佛共殺

提ル我得具足の一ッ太刀

今此時ぞ天に抛 』

の前半部分を、茶碗の周りにぐるりと書いた最初と終わりがくっついたところを撮影したものです(ということは、この茶碗の正面はここになるのでしょうか?)。

千利休は豊臣秀吉から切腹を命じられて、齢70で切腹します。その死の前日にこの遺偈を作ったとされます。死後、利休の首は一条戻橋で梟首されたそうです。

でもなんで「切腹しろ」と言われたら、切腹しなきゃいけないのか?

女の私にははなはだ疑問です。死ぬのはいやで逃げたらどうなるのか?

恥?そんなもん屁でもないですよ。生きててナンボでしょ。

『上から言われたら、そうしなきゃいけない』

切腹命令を出した人は殺人罪に問われることなく、手を汚すことなく、世にはばかるわけでしょ。

治世者にとってはうまいシステムというか、きわめて東洋的というか・・・

この”あ、うん”の呼吸がよくわからないです。

ともかく、せっかく買ってきたけど、このお茶碗であんまりお抹茶いただこうという気になれません。


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