• Ishikawa-legi

母から教わった子育て


うちの母は、自分の子育ての時は『スポック博士の育児書』を熟読していたくせに、でもそういえば、私が出産した時は、母は私に従来の育児法を指導したな、と今思い返しています。

私は上の子を実家に里帰り出産して産みました。明け方に産気づいて入院して、昼頃に産みましたけど、付き添いの母は「講演会の講師だから行かなきゃ」と仕事に行ってしまっておらず、結局私一人で産みました。

退院して実家に帰ってきて、それから母は「あなたは赤ちゃんの世話だけしてなさい」と言って、上げ膳据え膳で私をかまってくれました。

母は赤ちゃんが泣くと、私が何をしていても切り上げさせて、赤ちゃんの所へ行かせました。食事をしていても、洗顔していても、「ほら、泣いてるわよ」と言って、すぐに赤ちゃんの様子を見に行くように促すのです。

生活そのものを赤ちゃん中心にすえるように、自分のペースではなく、赤ちゃんのペースで暮らすように、母は私を仕向けました。

「布のオムツじゃなきゃ、赤ちゃんがかわいそう」と言って、無理やり布のオムツを使わせました。あれは洗濯が超大変なのです。でも母は有無を言わせませんでした。

「床上げ二十日」と言って、布団を敷きっぱなしで、私と赤ちゃんはずっとぬくぬくと暮らしました。あの時赤ちゃんを右側に寝かせておっぱいをあげていたためか、赤ちゃんの頭の左側が平らになってしまいましたけど。

こうして私は実家で2カ月ぐらいゆっくり産後の体を休めてから、自分の家に戻りました。

なんか母からは、「泣いたら、すぐ抱っこしてあげなさい」とか、「自分はさておき、赤ちゃんを中心に」とか、スポック博士の育児書とは全然ちがうことを教わったのですが、どういうことなんでしょうね?

母はもう亡くなってしまったから聞けないけど、あれだけじっくりあれを読んでおいて、「やっぱり、昔の方法がいい」と本能で思ったのでしょうか。不思議です。

私も子どもたちに赤ちゃんが生まれたら、昔の育児法を教えようと思います。


15回の閲覧

最新記事

すべて表示

「母としての自信がない」

幼稚園の先生方に「AI管理子育ての弊害」と題してお話をしてきた。現代の親の子育てはまるでAIのように完璧に正確に緻密に子ども達を管理している、という話だ。 休憩時間に一人の先生がスーっとよってきて話しかけてきた。「私も自分の子どもたちをAI管理している。子どもたちに悪いと思うが、やめられない。不安で不安でしかたがない。母としての自信がない。」 私には彼女の最後の言葉がどうしてもわからなかった。紛れ

「お金が人生で一番大事」

またショックを受けた。いちいちショックを受けていたらこの仕事はできないのだけど。 「お金が人生で一番大事」と答えた17歳の引きこもり男性がいた(もちろん粉ミルクで育てられた)。 すると、彼の両親が「そう答えるのは普通のことで、私らはなんとも思っていない。今の中学生の50%くらいはそういう考えだし。」と言ってのけたのだ。 私は「みんなが拝金主義だからって、自分の子も拝金主義でかまわないということはな

Formula-Fed Babies

最近ショックだったことは、母乳だけで1歳まで育てられた人は現在の人口の約4分の1しかいないことだ。あとの人は粉ミルクか混合栄養で育った。うちの夫も粉ミルクで育った。 オックスフォード大学の研究では、母乳だけで1歳まで育てられた人のほうが、30歳になった時に学歴もIQも収入も高いそうだ。 他にも海外には母乳で育った人と粉ミルクで育った人の比較研究がたくさんあり、どれも母乳のほうが知性やコミュニケーシ

© 2016 石川レジティメシー研究所