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呪縛『母親である前にひとりの女だ』


ちょっと前によく流行った言葉で、『母親である前にひとりの女性である』 というのがありますが、私はこの言葉のせいで、子どものいる母親が簡単に不倫して、離婚して、子連れで再婚して、連れ子が継子いじめに遭ってうまく育たなくなり、日本社会が衰退したのではないか?と思うことがあります。

誰が言い出したのか知りませんが、フェミニズム運動同様、ある悪い意図をもった集団にバックアップされ、ねじまげられて広まったプロパガンダであろう臭いがぷんぷんします。

(フェミニズム運動というのは、出発点は女性にも男性と同等の権利を持ってもらおうという崇高なものでしたが、ロックフェラーがこれに目をつけ、「女性が社会進出すれば、女性からも所得税を取ることができる。さらに家庭もこわすことができる」ともくろみ、メディアを利用してさかんに広めたプロパガンダだったのです。)

このため私は、この言葉のレトリックを破れないか、ずっと考えています。

私自身は子どもを産んだ瞬間に親になったので、死ぬまで“親である状態”からは逃れることができないと思っています。望む望まないにかかわらず、産んじゃったものは、自分はその子にとって永久に親なのです。そのことの責任は一生続きます。神様が「育てなさい」と言って私によこした子なのです。

余談ですが、私は両親の第一子で、まっ先に結婚して妊娠し、そして長女を産んだその瞬間に、うちの家系のみんなが世代を一つずつ繰り上がったのが面白かったです。つまり父はおじいちゃんになり、母はおばあちゃんになり、弟は叔父さんになりました。あれは何ともいえず面白かったです。

そしてもし親であることを放棄して、女の幸せを追求すれば、それは必ず子どもを傷つけ、親である自分の人生を台無しにしてしまうことになる、と私は思います。他人(この場合は自分の子ども)よりも自分を大事にして優先させる、自己中心的なふるまいをすれば、それは必ず自分に返ってきて、幸せから遠のくのは明らかでしょう。

ある80代の高齢の夫婦で、夫がかたくなに妻のそばから離れず、むきになって施設職員を攻撃しているケースがありました。仲むつまじいのに、他人を寄せつけず助けを求めません。聞けば、「わしら二人っきりなんや。頼るものはおらんのや。」と言っています。

実はこの夫婦はダブル不倫で、それぞれ2人と3人の子持ちだったのに、40歳頃にスーパーの勤務中に知り合って恋に落ち、それぞれの家庭を壊してすったもんだの末、結婚した人たちだったのです。合計5人の子どもたちを捨てたので、子どもたちからはもちろん、実家の親兄弟や親せきからも総すかんをくらい、縁を切られていました。

文字通り、二人っきり。夫には妻しかいないし、妻には夫しかいない状態でした。妻は「後悔していない」と言っていましたが、それはとてもさびしい笑顔でした。

他人を不幸にしてまで、自分の幸せを追求していいのかどうか、そしてそれで本当に自分が幸せになれるのかどうか、よくよく考えなきゃいけません。



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