• Ishikawa-legi

“無関心な夫”という陰謀


今朝、夫と言い争いになりました。その時ふと、夫には他人の立場や悲しみ・苦しみを知ろうとする気持ちがない、ということに思い至りました。

今まで夫のことは、ボキャブラリーが少ないだけだと思っていました。だからできるだけ平易な言葉で話そうと心がけていました。でも、それでもどうもかみ合わないのです。

なんでかみ合わないのか?そもそも夫は、私がいくら簡単な言葉を用いようが、自分が興味がないテーマはスルーしてしまい理解しようとしません。夫が言葉をたくさん持たないのは、持ち合わせている概念のレパートリーが少ない、「普段から十分に考えていない」ということにほかならなわけです。

私と話がかみ合わないのは、私がその時話している問題について、夫は普段からまったく考えてみたことがなく、興味もわかないため、適当に返事しているからなのかもしれません。夫は”私の困り”については無関心なのです。

では、夫が普段から興味を持っていること、考えていることとは何か?それは夫自身のこと―夫の仕事や生活―です。夫は自分にしか興味がなく、他の人には、それが夫にかかわってこない限り、興味がありません。もちろん、私のことにも子どものことにも興味がありません。

だからいくら必死に「そんなこと言ったら、子どもが傷つくよ」「そんなことしたら、子どもが大変だよ」と止めても、聞く耳を持ちません。自分の思う通りにばく進していきます。

夫が妻に関心がない・・・こんな不毛な結婚生活は、私だけかと思っていました。ところが実際、周り中が夫の無関心に苦しむ妻だらけなのです。

先日も外来に60代の女性がうつ症状を訴えて受診しました。よくよく聞くと、今まで夫に愚痴を言ったことがない、なぜなら聞いてもらえないから。何を言っても聞いてもらえないことが重なり、言っても無駄だと思うようになり、そのうち言うのをあきらめてしまった、とのことでした。

そこで私が「あら、うちの夫もそうよ。」と言うと、隣りに座っていたナースも「うちもそう。」と言い出しました。患者さんに付き添ってきた長女も「実はうちもそう。」と言い、みな口々に言い出すではありませんか。これを聞いて、みんなそうなんだ、妻の悲しみには興味がない夫を持っているんだ、と再確認しました。

いろいろ見渡したり、女性誌を読んだりしても、たぶんこれは、日本全国たくさんの妻が抱えている悩みだろうと思います。

いったいこれは、どういう陰謀なのでしょう? おそらく、夫が家庭に無関心→家長はずし→家制度の崩壊→子どもが一人前に育たない→次の世代を作れない→少子化→滅亡 という線をねらっているのは間違いないでしょう。

これはとても巧妙で、時間かけて確実に滅ぼせる、しかもバレにくい、すごーく頭のいい作戦だなあ!などと感心している場合ではありません。どうにかしなきゃ!


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