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イルミナティ式子育て その8


自分が傷つけておきながら、子どもの心の傷についての親の無関心さ、否認の強さの前にはほとほと匙を投げてしまいます。病んでいく子どもを目の当たりにしながら、救いの手を差し伸べることを絶対に拒否する親たち。イルミナティは300年前から微に入り細に入り悪魔の術をしかけていったので、これを解くのは至難の業です。

20代後半の男性が受診しました。主訴は「とにかく無。何もない。自分がない」というものでした。大学卒業後にバイトをいくつかした後は、ずっと自宅に引きこもって暮らしています。

「無気力が自分そのもののようであり、何もないので、ひとかけらも自分というものがなく、『自分がこうしたい』っていうものが出てこない。自分から出力することが全くできない。自分が話していることは、誰かのパクリか劣化版のような感じ。」と訴えていました。

「自分の心の中に家族は住んでいない。だから今日、家族が全員死んだとしても、何も響かない。むしろ死ねるなんて、うらやましい。」

「家族から暴力をふるわれているのか?」という質問には、彼は「暴力をふるわれていたほうがマシである」と答えました。こんな悲しい絶望的な答えがあるでしょうか!

彼の母親は、とにかく過保護で先回りして彼の世話をし、過剰に心配をしていました。先天的に奇形があったせいで、彼は小さいころから何度も形成手術を受けなければならず、家族は彼が小さい時から彼を中心に回っていました。親は何もかも全部管理して、選んで、決定していましたのです。

彼の外観と対面ばかり気にして、彼の内面を見る人は一人いなかったのです。「あなたは愛情不足だと思うか?」と聞くと、「空っぽっていう以上、愛情どころかあらゆるものが不足していると思う。」と答えました。

彼は堰を切ったように話しつづけました。「親の愛情は方向違い、見当違い、あさっての方向。心を配る方向が全然ちがっていたら意味ない。」「ないものはない。どれだけさがしてもない。ない袖はふれない。ちょっと探せばあるだろうと思っていたのに!。」「ないものがあったら、飢餓感に襲われる。」

ところが驚くことに母親は、彼の魂の叫びをまったく聞こえないふりをするのです。

「私も身体疾患を抱えていて病院通いしているし、もうひとりの子には精神疾患があり、そちらにとても手がかかる。」「彼が生まれた時から、家じゅうでものすごい手をかけてきた。もうこれ以上彼に手をかけるより、むしろ家を出て一人暮らしをさせたい。」と、厄介払いしたそうでした。

こういう状態から救い出して、ひとりでも多くの日本人を一人前にし、少子化→滅亡への道を断ち切る、その作業の難解さを思うと、エベレストに登る方がずっと簡単だと思ってしまいます。


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