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捨て子妄想


日本には昔から来歴否認というのがあって、「自分はこの親の本当の子ではない。どこかに捨てられていたのを拾われてきただけで、本当の親は他にいる。」と信じ込むことがあるそうです。

民俗学者の柳田國男は幼い頃、「自分は捨て子である」として虚構の母を妄想したそうですし、折口信夫も幼少期、里子に出されたという仮構の体験をしばしば語っていました。江藤淳も、自分の親は家族は本当の血縁でない、と言っていたそうです。

別に日本人だけでなく、外国人でも来歴否認はあり、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は自分を神秘化した「ジプシーの血筋」だと思っていたそうですし、ロックバンド『ドアーズ』のジム・モリソンも米海軍の高官である厳格な父がいながら、「父は死んだ。」とふれ回っていたそうです。

来歴否認は自分の出自に違和感がある故、と説明されていますが、でも私に言わせれば、これは”愛情不足”ですね。お母さんだって自分の都合がありますから、子どもばかりにかまけているわけではありません。すると子どもは、「母親というのは無条件にもっと、もっと愛してくれるはずなのに、けっこう冷たい。おかしいな」と、まず最初に思うわけです。

そして、「こんなに冷たいのは、実の母親ではないからにちがいない。ああ、本当のお母さんなら、ぼくを心の底から愛してくれるはず!」と妄想するわけですね。アホらしい!

本当に男ってロマンチストというか、アホというか・・・。だいたい母親っていうのは相当自己中心的だったりするのに、そこは見ないふりして、理想像を追いかけてとことん甘えようと夢想している。無理なんだから。ほんと早く目を覚ましてほしい。


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