• Ishikawa-legi

人格主義的生命倫理



『「人」の始まりをめぐる心理の考察」(秋葉悦子 毎日新聞社)を読みました。

著者は富山大学の教授で、美人で聡明で、バチカンの考え方を日本でも取り入れるべきと主張しています。

バチカンは「人は受精した瞬間に人となり、尊厳と人格が生じ、人権が認められるのだから、堕胎手術は殺人で、受精卵を使った実験は犯罪だ」と発表しています。

著者は、受精卵についても愛を向けるべきで、個人主義的見地に立って自分(や周りの人間)の利益の追求のために受精卵を犠牲にしてはいけない、というようなことを言っています。

どうせバチカンはクローン技術を一般人に広めたくないから、受精卵を使ってはいけない、受精卵には人権がある、などと屁理屈こねてるだけなのに。

著者の言う「人格主義」とは他者への愛のことだと思うのですが、これについては全面的に賛成です。でもバチカンのどこを探しても愛などないのに、バチカンが人格主義的生命倫理を主張しているとするならば、やがて整合性が取れなくなるだろうことは目に見えているので、どうやってオチをつけるのだろうか、と老婆心ながら心配してしまいます。


5回の閲覧

最新記事

すべて表示

父と同居開始

「とうとう、父を呼び寄せて同居開始!」と晴れがましく報告するつもりだったが、現実はやはり厳しい。なんだか父の一挙手一投足が癇に障ってイライラが募るし、上の子からも「このままジージの認知症が改善しなければ施設に入れることも検討して!」とLINE が来るし。 なかなか物事はそう簡単にはいかない。今後もっとスムーズに同居が進むといいが…。

「コロナでよかった」「えっ!?」

「でもさー、コロナでよかったよ」と言ったら、子どもに「ええっ!?」と仰天された。私が言い足りなかったのだが、「アメリカが破産した影響がコロナ程度で済んでよかった」という意味だった。 今年2月16日にアメリカは2500兆円だったか、人類史状最高の借金を抱えて倒産した。かなり前から「もう持たない」「危ない、危ない」と言われていた砂上の楼閣だったが、とうとう本当に倒産してしまった。 巨体アメリカが倒れて

© 2016 石川レジティメシー研究所