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Protest


チェコ共和国の首都プラハのヴァーツラフ広場に面したホテルに泊まりました。1968年この広場にソ連の戦車が侵攻し、この国を共産主義国家としていきました。


この話で何より驚いたのは、チェコの国民がたった21年でソ連を追い出して、共和国を打ち建てたことです。これは1989年ビロード革命と呼ばれており、なんと無血でした!

チェコ国民はすごい!どうやったんだろう?日本は150年も悪いやつを追い出せないでいるのに!

滞在中のある晩、私は教会コンサートに行こうとしてホテルのドアを開けたところ、ものすごい人だかりに飲み込まれました。ホテル前の広い広場が向こう側までぎっしり人々で埋め尽くされています。まるでラッシュ時の山手線のような混み具合です。

この人だかりはこの夜行われたデモでした。人々は何か叫びながら、でも不思議と落ち着いて、抗議運動をしています。私はちっとも恐怖を覚えることなく、人波をかきわけて広場を抜け、コンサートに間に合うことができました。

翌日ニュースでチェックしたところ、このデモは共産主義時代の警察官が国会議員に当選したことに抗議して行われたそうで、約1万人が集まったそうです。こんなに人が集まったのでは、この国会議員もさぞ怖かっただろうなと思います。

その後この国会議員が圧力に負けて辞任したかどうかは定かではありませんが、チェコではしょっちゅうデモが行われており、2回、3回とデモを繰り返されると、当局もまいってしまい、本当に当人が辞任したりするそうです。

ああ、チェコ国民はこんな風に政府をきっちり監視してるんだな、とよくわかりました。日本人のように「しかたない」とやり過ごすことは絶対ありえません。そんな風にあきらめたら確実に殺され財産を奪われてしまいます。

プラハは600~700年前の古い壮大な街がそっくり残っており、人々はその建物を何代にも渡って使って暮らしています。いちいち家のことを心配しなくてもいいわけです。でもこの暮らしを守るため、人々は質実剛健にまじめに強く生きてきました。

インチキしたり、汚いことをしたり、うそをついたりすると最終的には淘汰される、ということを肌で知っているようでした。

ボヘミア王からハプスブルグ、そしてソ連まで、悪い統治者が自分たちの上に来ると、被害を最小限にするため最初はなびいたふりして、でも水面下では確実にきっちり準備して静かに追い出す、そんなチェコ国民を日本はぜひ見習うべきだ、と思いました。


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