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Conspecific Infanticide


30代のお母さんが、再婚相手の夫と前夫の間の子(連れ子)の仲が悪いと嘆いて受診しました。悪いことに自分もその子につらく当たってしまうというのです。下の子たち(再婚相手との子)はかわいいけど、一番上のお兄ちゃん(前夫の子)はかわいくないのだそうです。

そのお母さんは前夫と別れた後、子どもにお父さんを作ってあげようと思って再婚したと言ってました。

なぜ日本人は「血がつながってなくても愛し合っている家族♡」という神話を信じてしまったのでしょうか。そして「継子いじめなんか存在しない」という神話も。

ライオンやインドの猿ハヌマンラングールなどのハーレム型の動物でみられる子殺しの話を知らないのでしょうか。これらの動物では、群のボス(オス)が交代すると、新しいボスは前のボスの遺伝子を受け継いだ子を食い殺す(conspecific infanticide)のです。

ハーレム型のボス交代による子殺しは、前のボスの子を育てるというコストを避け、子を殺されたメスの発情を促すという性選択的な目的があるとされます。

きっと日本人は、アメリカのディズニー・ドラマなどで、再婚夫が妻の連れ子を疎んでしまう”本能”に力強く打つ勝って、連れ子もわが子も分け隔てなくかわいがり、美しい家族を形成していく愛のプロパガンダ劇場をくり返し見せられたので、誰でも簡単にあれができると思いこんでしまったのかもしれません。

さらに、なぜ日本人は「簡単に離婚して再婚すればハッピー♡」と思い込んでしまったのか謎です。再婚でハッピーになるには多大な努力を要します。大変ですよ。


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