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日本語の罪深さ


日本語の罪深さは何と言ってもやはり、わざと主語をぼやかせるところでしょう。この技はすごいです。連帯責任の名の元に、こっちはちっとも悪くないのに「悪かった~」と罪悪感を抱かせることにかけては天下一品だと思います。

グループホームを脱出して逃げ出した20代後半の人が戻ってくるのをお迎えに行ったら、そのお母さんに睨みつけられました。「この子がこれだけあそこにいるのがつらいと言っているのに!」というわけです。

その人は何度も無断で脱出して、こっちはそのたびに大騒ぎして捜索しているのです。なのにいい年したお母さんがそんな風だからその人はダメなんだろうな、と思わせる一件でした。

夫が亡くなって生命保険金がたくさん入り、そのお金で3人の子どもと住むための立派な家を建てた奥様が、やっぱり贅沢な暮らしを続けたために家を維持できなくなりました。庭木が伸びっぱなしで害虫がはびこり、家の中は末っ子が業者を呼んで家具や品々を持ち出し売っぱらったために散らかり放題となり、自分は車中泊を繰り返す毎日でした。

あきれて数年前に都会に出て行ってしまった上の子二人に向かって、その女性は言い放ちました。「あんたたち、ちょっとは家の片づけを手伝ったらどうなの!冷たい!」

彼女は「子どもだから手伝うのが当然でしょ」と思ったというのです。子どものほうはそう言われるとつい手伝ったりしちゃいそうですが、ひるまずに「お母さんが自分でしなさい!」と言ったので、よかったです。しかしこの場合は日本語の問題というより、人としてのレベルが残念という話かもしれませんね。


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