• Ishikawa-legi

「大丈夫や」


私もこの歳まで生きてきて、バカだからいろんなところにちょっとずつ首つっこんできました。宗教、学校、職場、主婦、役人、福祉、やんごとなき方々、学術界etc.

と言ってもそうそう深入りはさせてもらえないので、とりあえず外から黙ってちょっとのぞかせてもらって、わかったことがあります。結局みんな、つながっているようでつながっていない。バラバラ。

みんな自分のことで精一杯。毎日をこなして体裁整えて、攻撃されないように身を固めて。。。

誰かを思いやっている人、周りに親切な人、つまり他人の利益を優先する人って少ない。それが我が子であってもです。

お決まりの文句ですが、日本はいつからこんなになってしまったのでしょう?(答えは「明治維新の開国から徐々に」です)

外来に通ってくる患者さんで80歳ぐらいの腰の曲がったおばあさんがいました。痩せていて身なりも貧しくて歩くのもやっとという感じです。そのおばあさんのことを思うと私はいつも涙が出てきます。

そのおばあさんはいつも、わずかな年金をやりくりして長期入院中の息子にお菓子の差し入れをしていました。息子は「寿司が食いたい」とか勝手なことばかり言うので、おばあさんは自分の食べるものを極力我慢して、それこそ1円ずつ貯めて

血の滲むような思いをして切り詰めて、次の面会には太巻きを買って持って行きました。

おばあさんは文句も一つも言いません。いつも我慢して、何かを振り切るかのように弱々しい笑顔を見せて「大丈夫や」というのです。

このおばあさんがこんなに極限まで我慢しなくていいように、もうちょっと楽に過ごせる世の中になるようになるといいなあと思います。それには真の意味でみんなつながっていくことが大切だと思います。つまり助け合いと思いやりです。


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