• Ishikawa-legi

主婦妖怪「寝肥(ねぶとり)」



コンビニで「日本の妖怪百科」という本を買ってきた。上図は「孤者異(こわい)」という妖怪。「高慢強情」の別名であり、無分別者のことであるという。

『生きているうちは法を無視して何者も恐れず、傍若無人な振る舞いをして人の物まで取り食らい、死んだ後も妄念執着の念を持ち続けて仏法世法の妨げをなす者のこと。人間の中に潜む悪意が妖怪化したという見方もできるだろう』

下図は「火間虫入道(ひまむしにゅうどう)」という妖怪。生きている間にぼんやり無為に過ごしていた怠け者が、死後に化けて出るものと言われた。家の中の陰になっているところに潜み、行灯の油をなめては、夜なべで仕事をしている人の邪魔をする。


また下図は「寝肥(ねぶとり)」という妖怪(?)。食っちゃ寝をしている怠け者の主婦が将来この妖怪になる。起きている間は見目麗しい女性だが、夜になり眠りにつくと、その体が座敷いっぱいにぶくぶくと太り、まるで車が通るような轟音のいびきを響かせるという。


どの妖怪見ても「あ、あの人そっくり!」と思い当たる(寝肥って私のこと?)。この本を見て驚いたのは、江戸時代の昔から傍若無人な無分別者や、生涯をぼんやりと無為に過ごす怠け者はある一定数いて、問題となっていたということだ。現代と同じだ。

きっと昔ならば、例えば主婦が怠けていると、「寝肥や〜!」と囃し立てられ戒められたのにちがいない。だからこんな妖怪がいたのだ。

現代の問題点は、こういった無法者や怠け者を諌めるものがいない、ということ。「他人のことに口出ししてはいけない」「言ってはいけない」という変な個人主義&ことなかれ主義の操作的流行は、こういった人たちを黙認し助長し蔓延らせてしまい、その結果、社会全体が廃れた。


69回の閲覧

最新記事

すべて表示

父と同居開始

「とうとう、父を呼び寄せて同居開始!」と晴れがましく報告するつもりだったが、現実はやはり厳しい。なんだか父の一挙手一投足が癇に障ってイライラが募るし、上の子からも「このままジージの認知症が改善しなければ施設に入れることも検討して!」とLINE が来るし。 なかなか物事はそう簡単にはいかない。今後もっとスムーズに同居が進むといいが…。

「コロナでよかった」「えっ!?」

「でもさー、コロナでよかったよ」と言ったら、子どもに「ええっ!?」と仰天された。私が言い足りなかったのだが、「アメリカが破産した影響がコロナ程度で済んでよかった」という意味だった。 今年2月16日にアメリカは2500兆円だったか、人類史状最高の借金を抱えて倒産した。かなり前から「もう持たない」「危ない、危ない」と言われていた砂上の楼閣だったが、とうとう本当に倒産してしまった。 巨体アメリカが倒れて

© 2016 石川レジティメシー研究所