• Ishikawa-legi

帰宅願望


老人病棟のみなさんが口々に、「家に帰りたい」「今すぐに息子に迎えに来てもらう」と訴えている様子は、まるで保育園の園児が「おかあさーん!帰るー!」と泣きわめいているのにそっくりだ。

子どもの頃は親を求め、年が行くと子どもを求める。どっちも家族を求めているのは変わりないが、それぞれ上の世代と下の世代を求めているというのが、うーん、なんともいえず「そうなんだね、代々送っていくんだね」という気持ちになる。

でも世相を反映しているというか、息子に嫁がいない、娘に婿がいない、だから家に帰っても昼間は一人ぼっちで、全部自分でしなくちゃいけない、という状況の人が多い。だから帰れない。帰るところがない。

「みなさん、何のために今まで一生懸命働いてきたの?帰る家すらないのよ?なんでこんなことになっちゃったの?哀しいね!」と時々、病棟で叫びたい衝動にかられる。


13回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

父と同居開始

「とうとう、父を呼び寄せて同居開始!」と晴れがましく報告するつもりだったが、現実はやはり厳しい。なんだか父の一挙手一投足が癇に障ってイライラが募るし、上の子からも「このままジージの認知症が改善しなければ施設に入れることも検討して!」とLINE が来るし。 なかなか物事はそう簡単にはいかない。今後もっとスムーズに同居が進むといいが…。

「コロナでよかった」「えっ!?」

「でもさー、コロナでよかったよ」と言ったら、子どもに「ええっ!?」と仰天された。私が言い足りなかったのだが、「アメリカが破産した影響がコロナ程度で済んでよかった」という意味だった。 今年2月16日にアメリカは2500兆円だったか、人類史状最高の借金を抱えて倒産した。かなり前から「もう持たない」「危ない、危ない」と言われていた砂上の楼閣だったが、とうとう本当に倒産してしまった。 巨体アメリカが倒れて

© 2016 石川レジティメシー研究所