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8050問題は親子伴死に終わるしかない?


80代の親と50代の引きこもりの子どもが社会から孤立し、困窮する「8050問題」。高齢の親が死亡した後、すぐに子も死んでしまうニュースに度々出くわす。

2017年12月には北海道札幌市で82歳の母親が寒さと飢えにより死亡、その後、長年無職でひきこもり状態だったという52歳の娘も死亡するという事件が起きた。

父子の二人暮らしで、80代の父親が病死した後、60代の息子が父の仏壇の横で首を吊って死んだ事件もあった。

実は今抱えている患者さんの中にこれに該当する親子がたくさんいる。こちらはいつも親子を引き剥がし、子を自立させようと試みるが、失敗して再び密着しだす。これを見ていると「ああ、親が死んだら、ともにこの人も死ぬだろう。この人はいったい何のために生まれてきたのだろう」と、いつも思う。

引きこもりの子は室内飼いの犬のようなもので、ペット状態で長年暮らし、今さら家の外に出る気などさらさらないのだ。そして飼い主が死んだ時は、ペットも生きてはいけず死ぬしかなくなる。

自立しなかった子は、ただ生まれてただ死ぬ。”無為”な人生だ。何が問題かというと、昔は少数派だっただろうこのような未自立ペット子が、今では膨大な数に上るということだと思う(引きこもりは100万人とも言われている)。

マクロ的な視点で見れば、これは日本の人口減少問題、絶滅問題だし、ミクロで見ると、人ひとりが花も咲かさず実も結ばずそのまま枯れる(無駄に生きて死ぬ)みたいな空虚感の話になる。


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