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凶悪事件犯人の親たち



『人を殺してみたかった』を読んだ。2014年名古屋大学女子学生殺人事件を起こした犯人マリー(19歳)を追った本だ。やっぱり何と言っても、こういう凶悪事件の犯人の親たちに関する供述が一番興味深かった。

犯人の親たちに共通するのは、この著者も言っている通り、「自分たちの生き方の追求に夢中」「自分たちの生き方を一番大切に考えた」という点だろう。

親が自分第一で、子は自分たちの人生を成就させるための道具、あるいはアクセサリーにすぎないと考えた場合、子は虚無となり自分の存在意義や存在価値を見出すことができなくなる。子の存在を愛おしむ者が一人もいない時、子は存在できなくなるのだ。

2000年西鉄バスジャック事件の犯人”ネオ麦茶”(17歳)は、インターネットの掲示板に一番欲しいものとして「存在感」と書いたという。

またこの名古屋大学女子学生殺人事件の犯人マリーも、「自分はこの世の一員ではない。この世はまともに生きるに値しない。」「神様が悪ふざけで自分を作ったとしか思えない」と言っている。

『人を殺してみたかった』より、凶悪事件犯人の家庭:

・1988年東京・埼玉連続幼女殺人事件:宮崎勤(25):裕福な一家の長男として出生。両親は共働きで多忙。父親は旧家の出身で厳格で面子ばかり重んじた。宮崎の家族は皆自己主張が強くてまとまりがなかった。

・1997年神戸連続児童殺傷事件:”酒鬼薔薇聖斗”(14):母親は厳しい体罰教育を行い、あまりの激しい折檻ぶりに付近の住民に110番通報されたこともある。一方で母親は犯人少年の苦悩や盛んに発した危険信号を全く理解しようとしなかった。

・2000年西鉄バスジャック事件:17歳の無職少年”ネオ麦茶”。中学校まで成績優秀で両親の期待を一身に集めて育った。中学でいじめにあって引きこもり。

・2001年附属池田小事件:宅間守(37)父親は、家族全員に対して激しい暴力をふるっており、宅間自身も父親から厳しく接せられていた。母親は、家事、育児が苦手であり、家事のほとんどは父親が担当し、一種のネグレクト状態であった。

・2008年秋葉原無差別殺傷事件:加藤智大(25):教育熱心な母親に虐待と言われるほど不適切な育て方をされ、名門高校に進学しながら成績不振で、母親に見捨てられ、進学・就職失敗で”負け犬人生”を歩んだ。

・2014年名古屋大学女子学生殺人事件:マリー(19)の両親;共働きで多忙。父親は研究者生活一筋で気が向いたときにしか子供たちに目を向けなかった。母親は夜遅くまで働き家庭を顧みなかった。自分たちの生き方を一番大切に考え、必死になって研究や仕事に取り組んでいた。プライドが高く自分たちの意見が絶対に正しいと信じていた。


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