- Ishikawa-legi
森永乳業の陰謀
産むだけでは母になれない。
産んで育てて初めて母になれる。
そして子は人になれる。
今の日本の母たちが夢中になって行っていることは、育児ではなく、飼育だ。
子どもを徹底的に管理して、見た目も性格も学力も優良に仕上げる。
しかし飼育では、子は人の心を持つことができない。
以前、23歳の引きこもりの子を持つお母さんに「それは飼育です」と言ったことがある。でもお母さんは飼育をやめられなかった。頭ではわかっていても、心ではわからないみたいだった。
たぶんそのお母さんも、自分のお母さんから飼育されたのだ。詳しく調べていないのでわからないが、4〜5世代前の大正時代くらいから子育てが狂わされてきている。
粉ミルクも”ひとでなし”製造に一役買っているが、粉ミルクが初めて発売されたのが大正時代だからだ。粉ミルクはわざと人になるような成分を抜いてあり、これをうちの外来では「森永乳業の陰謀」と呼んでいる。