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脅迫でがんじがらめの社会


国立大学で講師をしている同級生が、上司からある条件を提示された。「准教授にならせてあげるから、その代わりにすぐに民間病院に下野せよ。決して教授選に出てはならない。」

同級生はその条件を飲んで、准教授のポストを得た。これで経歴に「平成◯年より◯◯大学准教授」と書くことができる。

代わりに半年ほどで大学をやめて、民間病院の雇われ院長になった。今は病院の経営者と意見が合わず、腐りきっている…。

これはよくあるほんの一例にすぎない。社会ではもっと、もっと極悪非道な取引きが横行して、エリートたちは身動き取れずがんじがらめに縛られている、というのが現状だろう。

アメリカのマルコ・ルビオ下院議員は、キューバ移民の子で、姉の夫は麻薬シンジゲートのボスだ。これを聞いただけでも、どんなにがんじがらめか想像がつくだろう。彼がどんなに善いことをしたくても、できない仕組みになっている。

テレビ公開討論でひとりの高校生が、「銃乱射事件で犠牲になった17人の名において、今後一切、全米ライフル協会から金をもらわないと誓えるか?」と迫った時、マルコ・ルビオ議員はタジタジとなった。

しかし彼は、「(金をくれると言われても)ノーと言えばよかったのに」と言われても、とことんはぐらかし直答しない。のらりくらりと話しをそらし、自己の正当性を主張し、会場からブーイングを浴びていた。

この高校生はとても立派だ。公衆の面前でここまで議員を追い詰めたのだ。でも見落としがある。単に金に業突くである議員の性格を直すだけでは問題は解決しない。

議員は全米ライフル協会とのっぴきならぬ関係にあって、金を断れば、例えば妻子が殺されるとか、両親も兄弟もその家族も全員吊るされるとか、小児性愛のスキャンダル動画を暴露されるとか、そういう世界に彼は生きているのだ。だから金をもらうことを断れない。

現代社会の問題点のひとつは、支配者がエリートを脅迫で操っていることだ。この脅迫はかなり身近なところまで日常茶飯事的に行なわれている。

日米問わず、エリートたちに絶対的に必要なのは、ここから脱却する勇気を持つことだと思う。たとえそのおかげでエリートでなくなったとしても。


https://youtu.be/Lo52BObqCds


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