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もんた


もんたはペットの亀だ。子どものいない70代の夫婦が数年前にフィッシュランド(!)で買ってきた。(以前「フィッシュとランドって組み合わせって、ありえない!」と英語の先生が悶絶していたのを思い出す。)

もんたは最初は5センチくらいの小さい亀だったが、どんどん大きくなって、今では甲羅が40センチくらいあるそうだ。奥さんは「重くて持てない」と言っていた。

夫婦はもんたをとてもかわいがっていて、毎日公園を散歩させている。公園では亀を散歩させる夫婦として有名人となっているそうだ。

もんたは車に乗ってどこかへ行くのが大好きで、「もんた、ブーブ行くか?」ときかれると、うんうんと首をたてに振って喜んで車に乗るそうだ。亀だからしゃべれないけど、一生懸命に首を振って意思表示するという。

ご主人は毎晩もんたと一緒にこたつで寝ている。お風呂も一緒に入る。いつももんたは先に上がって、風呂場の前でご主人を待っているという。

もんたは奥さんの姿が見えないと、台所に探しに行くという。ご主人が「お前を探しに行ったぞ」と教えてくれる。もんたは二人の姿が見えないととたんに不安になるらしい。

嫌いなエサは「プイッ」とするそうで、「つらにくい」と奥さんは言っていた。

もんたは亀だから、おそらく夫婦より長生きするだろう。「あと70年は生きますよ」ともんたの主治医(?)は言っているそうだ。「そしたら、フィッシュランドに引き取ってもらいますわ」と奥さんは言っていた。

もんたは亀だからいいのだ。だけど、人間の子を溺愛するとどうなるか? よく40歳、50歳の息子&娘を抱え込んでいる高齢のお母さんに出くわすが、自分が死んだ後、どうする気か?

以前、引きこもりの娘(20代)の世話を至れり尽くせりに甲斐甲斐しくしているお母さんがいた。娘のほうが母よりずっと体が大きくて、時々部屋で暴れて暴力をふるう。このお母さんが「私が死んだ後のことは、知らない」と答えていたのを、私ははっきり覚えている。「なんて無責任な!」と心底呆れ、二の句が継げなかった。

「子どもは、自分がこの世に残した唯一の『生きた未完の作品』だと考えているので、自分の作品の制作を放棄するなんて考えられない」(58歳専業主婦;婦人公論4/9, 2019)←こんな風に考えているお母さん結構いるけど、ダメだと思う。



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