- Ishikawa-legi
インカ帝国滅亡の理由

「インカ帝国がスペインに滅ぼされたのは、運が悪かったせい」と言っている動画を見た。
スペイン人ピサロがたった168人の兵士を連れて、八万人の兵士を従えるインカ帝国皇帝アタワルパに会見したとき、ピサロはインカ帝国を襲う口実を探していた。そしてアタワルパはまんまとそれに引っかかった。つまり聖書を投げつけたのだ。
「これが神の言葉だというのか?全然しゃべらないではないか。」文字を持たないインカ文明の皇帝にとって、聖書が神の言葉だと言われても、全くハテナ「???」なんのことやらわからなかったのだ。
アタワルパが聖書を投げつけたことで、ピサロには「神を冒涜するものは撃っていい」というバチカンのお墨付きを得たことになった。これを合図にピサロはアタワルパに飛びかかって彼を捕らえ、ここで人口1500万人のインカ帝国の滅亡は決まった。
これは「運が悪かった」というより、「人がよかった」からではないかという気がする。インカ帝国の人間は日本人と同じように人がよかったのだ。人を疑わないからあっさりやられた。
文字を持たなかったのも、必要なかったからだろう。言葉は人間の武器だから、武器は戦いに備えて十分に手入れし訓練しておかねばならない。日本人はボヤボヤしているうちに乗っ取られてしまった。1億2千万人があと何年かで0人になるかもしれない。