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宝石身につかず

うちの母の祖母は大地主の家だったらしく、地平線の向こうまで自分の家の田畑で小作人をたくさん雇っていた豪農だったそうだ。

それが戦後GHQの農地改革ですっかりおちぶれてしまい、小さな農家になった。私が小さい頃よく母が言っていたのが「ナク婆ぼ(これがばあちゃんの呼び名だったらしい)は、大きなダイヤの指輪をたくさんゴロゴロ持っていた。あれはどこに行ったのだろう?」

そして母は医学部に行き医者になって、折からの医者バブルの波に乗ってたくさん稼いで、自分も宝石をゴロゴロ買った。

毋亡き今、私も時々思う。「母が持っていたお弁当箱のように大きなエメラルドの指輪、あれはどこに行ったのだろう?」

今や医者の社会的地位はジェットコースターのように急降下し、並行して給料も下がり、私は宝石なんか逆立ちしてもとても買えない境遇である(宝石いらないけど)

我が家の女系歴史をたどると、富の蓄積なんて程遠い。一代限りでその日暮しなのがありありとわかる情けない有様なのだ。

ある試算によると、インカ帝国から奪われた金銀財宝の10,000倍ぐらいの資産が日本から奪われたそうだから、本当は”情けない”レベルの話ではなく、”お人好しにもほどがある大マヌケ”という話なのだろう。

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