- Ishikawa-legi
子音大事
行きの車の中でボズ・スキャッグスと思われる渋くて甘い低音の歌声を聴いていて、サビの歌詞の最後がよく聞き取れなかった。
♫ Take me back to the place that I know on the bee...♫
「ん? 私を連れ戻してあの場所へ、蜂の上の? 蜂?」
何回注意深く聞いてもわからない。蜂のはずがなく、おそらく”on the beach (浜の)" なのだと思うが、最後の「チ」の音を徹底的に発音していないように聞こえる。
「いくらかっこよくて渋い男子でも、”蜂の上”ならカッコ悪いわ。」と思っていたら、最後にちゃんと「ビーチ…」とかすれ声で言った。やっぱり子音って大事だ。
ヘブライ語の書物は母音を省いて子音だけで書いてある。アルファベットは黙読するだけなら、子音だけのほうがすらすら早く意味が読み取れるのだ。
逆に英語は読むのに結構苦労する。アルファベットがダーっと並んでいて目がチラチラして、いちいち心の中で発音してみないと意味がわからない。
人間の言葉は、動物の鳴き声と違って抽象的で複雑な内容を伝えなければならないから、子音をきちんと発音することが大事だと通勤途中に思った。