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またもや「顔も見たくない!」

今朝、病棟で80代の男性が肺炎で亡くなった。昨日のうちに私は彼が危篤状態であることをご家族に知らせなければと思い、妹さん宅に電話をした。するとこう言われた。

「死んだらサ◯エー(葬儀屋)に持って行って。それどころでないわい。お金ないし、葬式せんと箱の中に入れて、燃えたら『燃えたぞー』ちゅうて連絡くれるわいね。お金ないし、どうすることやいねー」

「はあ…。」と私は電話を切って、今度は弟さん宅に電話した。すると弟の妻が出て、「絶縁状態やし。顔も見たくない。」と言われてしまった。

一体、彼は今までどういう生き方をしてきたのだろう、こんなに嫌われるなんて。

彼には東京に四人の子どももいるが、妻と離婚後は子どもたちとは一切疎遠で、入院時も「こちらには連絡をくれるな」と釘を刺されていた。

かろうじて聞き取ったところによると、彼は競馬に狂い、娘の結婚資金に借り入れた百万円を使い込んでしまったことがあるそうで、とにかく子どもたちからは毛嫌いされていた。

誰も死に水を取りに来ないなんて、どういうことか。原因として2つ考えられるのは、①お金がないことが人心を殺伐とさせてしまった ②高度経済成長期やバブル期に好き勝手で傲慢な生き方を推奨してきたことのツケが回った

彼には家族がいっぱいいるのに、まるで家族内孤児みたいだ。彼は生前ひどいことをしたかもしれないが、それでも助け合うのが家族だ、と理想論をぶちかませずにはいられない秋の夕暮れである。

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