- Ishikawa-legi
みんなが不寛容でヘトヘトだ〜
祖母(103歳)が入院してペースメーカーの交換術を受けた。仕事帰りに面会に行ったら、傷口の包帯もサポーターも全部取り去って上半身裸でいる祖母を見つけた。
左手は絶対動かしてはいけないはずなのに、フリーに動かしてみかんを食べている。「あれ?おばあちゃん左利きだっけ?」右利きのはずなのに右手は使わず、絶対安静のはずの左手ばかりで食べている。「もう我慢できない!」と祖母は絶叫した。
夕食が運ばれてきて、看護師さんが「食べさせてもらっていいですか?」とワケのわからない言葉遣いで言うので、仕方ない、食べさせることにした。でもスプーンがない。
看護師さんが言った。「スプーンお家から持ってきてないんですか?なら持ってきてください!」
「え?今からですか?」と思わず言い返してしまった。そしたらしぶしぶ、どこかからスプーンを持ってきてくれた。
家へ帰ってきたら、なんかもうヘトヘトだった。それから夕食作って子どもたちに食べさせた。女は”家族のお世話係”にすぎないし。もう仕事辞めようかな。
日本の入院ってなんて不便なのだろう。スプーンぐらいつけてくれたっていいじゃない。みんなが不寛容でヘトヘトだ。だいたい、103歳にあと10年もつ電池を新しく入れるって、考えただけでクラクラする。