• Ishikawa-legi

三島由紀夫の怒り


三島由紀夫が1970年に自決する直前に市ヶ谷の自衛隊駐屯地で行った演説の録音を聞いた。

https://youtu.be/xG-bZw2rF9o

「自衛隊諸君はなぜ立ち上がらないんだ!武士だろう!情けない!失望した!」みたいなことを絶叫していた。

この日本人の”のれんに腕押し”みたいな、何を言っても奮い立たない不甲斐なさに対する三島由紀夫の怒りと絶望には、ものすごく共感する。

三島由紀夫死後も、JAL123便墜落事故とプラザ合意と貧困少子化と東日本大震災津波2万人殺害という、激しい暴力を日本は受けた。それでも日本人はみんなノホホンとしている。誰も怒らないし、誰も立ち上がらない。

このブログの初期の頃を読んでいただければおわかりいただけるが、何をされても怒らない日本人に、私も最初は心底から怒っていた。

でも今は怒らない。それはあの日の新聞の一面に載った床にゴロンと転がっている三島由紀夫の首の写真を思い出したせいもあるかもしれない。あの犠牲のおかげで、命をかけて怒っても日本人にはムリなんだということを悟ったのだ。怒ったって無駄なのだ。

庭にアリンコの列とアリンコの巣を見つけて、「よし!アリンコを絶滅させよう!」と思い、洗剤をふりかけてアリンコを殺す。働きアリたちは黙ってむざむざ殺される。

でもどんなに一生懸命洗剤をふりかけて大量にアリを殺しても、この地上からアリを絶滅させることはできない。またどこからかアリは現れて黙々と列を作る。

あれと同じなのだろう。アリンコが何をされても怒らないように、日本人も何をされても怒らない。アリンコも日本人も何も考えずただ黙って殺されるが、でもまたどこからともなく復活して、何事もなかったかのようにいつもの暮らしを続ける。ある意味とてもたくましい。

何も考えないから、なお強いのだろう。日本人が生き残れる方法はそれしかない。何も考えないのは、情けないのではなく自衛なのだ。

将来、また日本人が大量に殺されることがあるかもしれない。そんな時はまた黙々と殺られる。でもまたどこからともなく復活する。それを繰り返す。仕方ないが、そういう種族なのだと思う。

24回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

父と同居開始

「とうとう、父を呼び寄せて同居開始!」と晴れがましく報告するつもりだったが、現実はやはり厳しい。なんだか父の一挙手一投足が癇に障ってイライラが募るし、上の子からも「このままジージの認知症が改善しなければ施設に入れることも検討して!」とLINE が来るし。 なかなか物事はそう簡単にはいかない。今後もっとスムーズに同居が進むといいが…。

「コロナでよかった」「えっ!?」

「でもさー、コロナでよかったよ」と言ったら、子どもに「ええっ!?」と仰天された。私が言い足りなかったのだが、「アメリカが破産した影響がコロナ程度で済んでよかった」という意味だった。 今年2月16日にアメリカは2500兆円だったか、人類史状最高の借金を抱えて倒産した。かなり前から「もう持たない」「危ない、危ない」と言われていた砂上の楼閣だったが、とうとう本当に倒産してしまった。 巨体アメリカが倒れて

© 2016 石川レジティメシー研究所