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東経136°にこだわり過ぎて天守閣を燃やした男・前田利家

金沢城には天守閣がない。前田利家が天守閣を作ったが、すぐに落雷による火事で2回も焼けたので、もうそれ以上作らなかったのだ。

この時、金沢の町の人はうわさした。

「天守閣を作った時、その梁にするのに河北郡内灘の黒津船という村で、昔から神木だといって大事にしていた木を切ってきて、それで作った。だからその祟りが起きたわけだ。」

「あの日、雷の落ちるのをよく見ていたら、黒津船の方からパーっと火が飛んできて、そして城を焼いたのだ。だからもう天守閣は作ったらいけない。」と。

(『辰巳用水をさぐる』かつおきんや作;アリス館牧新社)

「そんな神木で作ったらダメやよねー」と思いつつ、ふと気になって調べたらやはり!神木の生えていた黒津船村というのは、金沢からまっすぐ真北に12キロほど行った海岸沿いにあった。金沢城と同じ東経136度線上だ。

つまり前田利家は、自分の生誕地からまっすぐ真北に白山があるのを知っていて

(ここだけがものすごい偶然だと思う)、北陸の地を征した後に白山の真北にある地を城にしようと探していて、金沢に目をつけた。

そして天守閣の梁にする木も白山の真北にある木にしようと目論んで、黒津船の神木を探し当てた、というわけだろう。

前田利家はどれだけ傑出した武者かしれないけど、畏れ多くも白山の真北の海際に生えている神木を切ってきて自分の威容を誇る天守閣に据えれば、そりゃあ祟るやろ、と内心思う。白山という山は正中線上の海側をその木で守っていたに違いないのだから。

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